主人公のシモンは、本が売れない時代の流れに逆らえず、父親から受け継いだ大切な本屋を閉じようとしている。そんなある日、自殺をするために線路に侵入してきた女性を目撃してしまい、この出来事を引き金に、蓋をしていた過去のトラウマが蘇る。
シモンは中学生の時に、同級生からいじめを受けていた親友を、不慮の事故でなくしていた。親友の死の真相を知りながら、ずっとそのことに蓋をして生きてきたシモン。女性の自殺を目撃した日を境に悪夢を見るようになり、ついには人生ごと飲み込まれそうになってしまう。
ある雨の夜、シモンはひとりの謎めいた少女と出会う。彼女との交流を通して心の平穏を得るようになるシモンだったが、彼女はいったい何者なのだろうか……。
■エメー・デ・ヨング(AIMEE DE JONGH)
1988年オランダ生まれ。ロッテルダムの「ウィレム・デ・コーニング・アカデミー(WILLEM DE KOONING ACADEMY)」でアニメーションの学位を取得後、22歳の時から新聞連載にてグラフィックノベルの執筆を始める。これまでに、オランダ国内外で数々の漫画賞を受賞し、オランダで今最も才能のあるグラフィックノベル作家と評される。外務省主催の日本国際漫画賞においても、第12回で『身体の老いとともに感情もまた老化する(BLOESEMS IN DE HERFST)』が優秀賞、第15回で『砂の日々(DAGEN VAN ZAND)』が最優秀賞と、2度受賞している。
Le retour de la bondrée
Aimée De jongh
Éditeur : DARGAUD; Illustrated édition (29 janvier 2016)
Langue : Français
Broché : 160 pages
ISBN-10 : 2505064857
ISBN-13 : 978-2505064855
Poids de l'article : 813 g
Dimensions : 20 x 2.4 x 27 cm