ブラジル南東部ミナス・ジェライス州では、豪奢な家長オズワルド・ウォレスが権勢をふるって鉱山を経営していた。左翼活動家のセベリーノはジャーナリストとなり、後に作家となるが、ラミレスは「鉛の時代」(ポルトガル語で「チュンボ」)に権威主義的権力を行使した軍を支持する。人々が出会い、運命が交差する約70年間の物語。複雑であり魅力的な国、ブラジルに住む家族が描かれていると同時に、ブラジルの歴史を知ることができる一冊となっています。著者の家族の体験、また著者の実体験に基づいて物語が展開されており、この本を執筆するに当たり約3年半の月日を要したそうです。また、著者はバンドデシネを紙、ペン、スクリーントーンに至るまで日本製のものを使って制作しているというので親近感もある作品です。
■MATTHIAS LEHMANN(マティアス・レーマン)
1978年フランス生まれのイラストレーター、画家。約10年間にわたり世界中のアンソロジーでバンドデシネの短い物語を掲載している。ほとんどの場合、白と黒の2色のみで作品を描いており、彼の作品はバンドデシネのなかでも特異性をもっていると評価されている。
Chumbo
Matthias Lehmann (Auteur, Dessins)
Éditeur : CASTERMAN; Illustrated édition (30 août 2023)
Langue : Français
Broché : 368 pages
ISBN-10 : 2203215488
ISBN-13 : 9782203215481
Poids de l'article : 1,11 Kilograms
Dimensions : 18.8 x 2.7 x 25.9 cm