1938年7月下旬、サラザール独裁政権絶頂期のポルトガル、リスボンの暑い夏。スペインで市民戦争が激しさを加えている頃、この小さな隣国にもファシズムの影が忍びよっていた。
太りぎみで汗っかき、心臓が悪く、妻を亡くしてからはなんとなくぼんやりと暮らしている、ぱっとしない日刊紙『リシュボア』の記者ペレイラ。彼はそんな状況に胸を痛めながらリベラルな記事を30年以上掲載していたが、一人の無垢な青年との出会いが彼の運命を大きく変えてゆく。
イタリアの作家アントニオ・タブッキの『供述によるとペレイラは』をコミカライズした作品で、誰もが祖国の未来の一翼を担うことができるということを実感した一人の男の物語である。
Éditeur : SARBACANE; Illustrated édition (3 septembre 2016)
Langue : Français
Relié : 160 pages
ISBN-10 : 2848659149
ISBN-13 : 9782848659145
Poids de l'article : 1,01 Kilograms
Dimensions : 22.1 x 2 x 29.8 cm