ある夕方、突然車のクラクションが鳴り響いた。静寂が戻った頃、車に轢かれた一匹のヒキガエルが抱えた卵をふかさせようと最後の力を振り絞って前に進み続ける。川に落ちたところで息絶えてしまったが、彼の卵から一匹だけ生き延びたアリトがいた。生まれてすぐ、強く生きることを余儀なくされたアリトはロドと名乗るサケと友だちになる。ロドからは泳ぎ方、仕掛けられたワナの掻い潜り方を教えてもらった。アリトは子山羊、ワシ、ミミズク、そして森の最長寿の樹木であるアクソンと出会う。彼らはそれぞれの語り方で、この世界の美しさをアリトに気づかせる。かつての父のように、アリトも自身の卵を抱える存在となる…
アリトたち動物を取り巻く、自然界の美しさとその残酷さ。可愛らしく鮮やかなイラストで、意味深い物語を描き出す本作は、アングレーム国際漫画祭2025ノミネート作品です。
Alyte
Jérémie Moreau
Éditeur : Editions 2024; Illustrated édition (5 novembre 2024)
Langue : Français
Relié : 308 pages
ISBN-10 : 2383871028
ISBN-13 : 9782383871026
Poids de l'article : 706 g
Dimensions : 17.8 x 3.4 x 23.6 cm